2025.02.08

ひとを知る

新卒採用7年目のスタッフ、東知彩貴さん に聞きました。

勤務:福祉ホーム有縁のすみか(たんぽぽ生活支援センター兼務) / 担当:・ホームヘルプ・ガイドヘルプなど
【取材日】2025年2月 ※写真左:東さん/右:メンバーの伊藤さん

たんぽぽの家が紹介されていた本を手に取ったことから働きはじめた東知彩貴(ひがし・ちさき)さん。何気ない日々の会話やコミュニケーションを大切に、ひとりひとりと向き合う時間を楽しみながら働いています。そんな東さんに、障害のある人たちの暮らしを支える福祉ホーム《有縁のすみか》での仕事について伺いました。

現在のお仕事について

たんぽぽの家では、福祉ホーム「有縁のすみか」と「たんぽぽ生活支援センター」の2拠点で働いています。

生活支援センターでは地域へ出て入浴のお手伝いやお出かけなどの余暇活動をしたり、放課後等デイサービスで障害のある子どもたちと学校が終わったあとの活動をしたりなど、さまざまな人との出会いの中で働いています。

有縁のすみかでは男女あわせて11名のメンバーさんが暮らしており、わたしはみなさんの生活を支える仕事をしています。入浴やトイレなどのお手伝いから、おこづかい帳を一緒につけたりご飯を作ったり、生活にまつわる様々なことをしています。また、有縁のすみかでは生活するメンバーさん一人ひとりに、その人の暮らしやケアを考える「生活者担当」がつきます。ホームでのケアは、それぞれの生活者担当が中心となって考え、メンバーさんの生活を支えています。

スタッフ同士で話すことは多様な価値観に触れ、自分の価値観や考え方を振り返る機会にもなっている。

メンバーさんにはたくさんの人が関わっていて、スタッフの中でもそれぞれの考え方があります。スタッフ同士で話すことは多様な価値観に触れ、自分の価値観や考え方を振り返る機会にもなっているなあと思います。

有縁のすみかは設立からまだ10年に満たない若めの施設です。メンバーさんは有縁での生活よりも実家でご家族と暮らしてきた時間の方が長いこともあり、親御さんともなるべくたくさんコミュニケーションをとって、目の前のメンバーさんがこれまで親御さんと暮らしてきた背景を汲み取ることを意識しています。

たんぽぽの家を選んだ理由

たんぽぽの家を知ったのはたまたま手にとった本がきっかけです。ある人がたんぽぽを訪問している様子が載っていたのですが、当時高校生だった私のなかにあった「なんとなく暗い」という福祉に対するイメージが覆るような明るい表情の人たちがたくさん写っていて印象的だったのを覚えています。

その本がひとつのきっかけになり、大学では福祉分野を学ぶことを決めました。卒業後の進路を考えるにあたって、本を読んだときに感じた《明るい福祉》という感覚を想い、たんぽぽへ職場体験に来ました。はじめは緊張や不安で身も心もカチコチに固まっていたことを覚えています。

正直、職場体験をしても緊張や不安は残っていました。それは、わたしが他人や外の世界に対して必要以上に構えてしまっていたことが大きかったのだと今は感じています。そしてたんぽぽの家で働いていく中で相手に対して心を許し、自分自身をひらくことの上手なメンバーさんたちと出会い、わたし自身も自分を許し、ひらいていくことが少しずつできるようになっていきました。

また、服装が自由なところもわたしにとっては魅力的な部分でした。わたしにとって服は自分を守ってくれているものという意識があるので、好きな服を着ながら働くことができる環境は、わたしにとって、とても重要なことでした。スタッフがそれぞれ自分が心地いいと感じる服を着ているのは見ていても気持ちがいいです。

たんぽぽの家で働くことの魅力

わたしは《ケアをする》という仕事のなかで、同時に自分自身もケアをされていると感じています。入職当初は「人に迷惑をかけてはいけない」「弱い自分をみせてはいけない」などの気持ちを強く持っていました。

毎日必ず笑顔になる瞬間をくれるメンバーさんとの関わりが私にとって大切な時間。

その価値観も悪いものではないと思う一方で、たんぽぽの家の醸すゆるやかな空気感に「どんなあなたでもいいよ」と言ってもらえているような懐の深さを感じて日々救われています。特にメンバーさんとの関わりは私にとって大切な時間です。想像を超えるような展開のコミュニケーションに溢れていて、毎日必ず笑うタイミングがあるのが不思議な仕事だなあと思っています。

また、ホームでの仕事は《生活》というものに向き合う場面が多いです。それは人生のなかでかなり大きなものだと思うので、ひとつひとつの選択が大切で、毎日のなんでもないような会話のなかに詰まっている一人ひとりの価値観を大切にしたいと思っています。ついつい、正しさを求めてしまうことがあり「それは誰にとっての正しさなんだろう?」と立ち止まることの大切さを考えたり、スタッフ同士で話したりして多様な価値観に触れることも大切にしています。正しさは人それぞれの中にあるということも忘れないようにしたいです。

たんぽぽの家で働きたいと考えている人に一言!

たんぽぽの家はゆるやかな場所です。カチコチな自分を癒したい人、たくさん笑いながら働きたい人には特におすすめしたいです。そして、いろいろな価値観に触れることで自分自身を見つめ直し、どんなふうに生きてみようか?と考えるのも楽しいですよ。

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