2026.02.28

活動を知る

「aE.T.プロジェクト シーズン2」 〜韓国×日本|出会いから生まれるアート〜

アートを通した海外交流プログラム

2025年9月~10月にかけて、韓国・釜山で活動を行うNPOの《EASY TOGETHER》(イージー・トゥギャザー)と、アート介した交流プロジェクト《aE.T.プロジェクト シーズン2》を行いました。EASY TOGETHER(以下、EASYと表記)は障害のある人が音楽や絵画などの表現活動を行う施設で、本事業は2023年に実施したプロジェクトの第2弾となります。2023年から2年の歳月を経ての開催となり、韓国・日本ともに新たな面々が加わっての交流になりました。

今回のプロジェクトで初めての海外を体験したメンバーの増谷瀬奈さん

9/3~7@韓国・釜山 |EASY TOGETHERのアトリエへ

今回の交流の始まりは韓国から。たんぽぽの家の障害のあるメンバー3名とスタッフ4名とで韓国・釜山に訪問し、EASYのメンバーと共同制作に励みました。空港への到着時から熱い歓待のムードで出迎えてくださり、5日間に渡る交流の間もその熱気は冷めることなく、日本のメンバーにも伝播して制作の熱意につながっていきました。

→シーズン1の様子はこちらから

プロジェクトの枠組みを超えた心豊かな時間

交流の期間には、EASYのアトリエを解放したシンポジウムも開催され、たんぽぽの家の活動の紹介した後には、両国のメンバー同士によるアーティストトークやライブペインティング、さらにはEASY Glee合唱団によるミニ公演も開催。釜山で活動する障害者団体をはじめとした100人を越える参加者もあるなど、その熱気にはEASYのみなさんも驚くほどでした。

また、制作の後には韓国の多様な文化に触れるべく、さまざまな場所へと毎日のように釜山の街を案内していただきました。EASYのメンバーたちも毎夜ホテルまで見送ってくれるなど、協働プロジェクトの枠組みを超えた心豊かな時間となりました。

増谷さんとチェン・スミンさんとのアーティストトーク

10/6~9@日本・奈良|たんぽぽの家でさらに深まり広がる交流

10月にはEASYのみなさんが奈良へ来日。EASYはスタッフの役割のほとんどをご家族が担っているためご家族の皆さまも連れ立ち、スタッフ&ご家族10名・障害のあるメンバー5名の、総勢15名にも及ぶ来訪となりました。

初日にはGood Job!センター香芝を訪問。もちろんご家族も同行され、日本の福祉制度やサービスの利用、Good Job!センターの仕事づくりや建築についてなど、とても熱心に質問されている様子が印象的でした。Good Job!センターでは、張り子のものづくりを行っているので、その絵付け体験をともに行い出来上がった張り子は交流の思い出として、それぞれのメンバー同士で交換しました。 2日目以降はアートセンターHANAでシーズン1でも共に制作をした仲間と再会。制作に励む日々も再び始まりました。

  • 熱心に質問されるご家族
  • ハリコを交換しました!

また日本では、共同制作に合わせてアートセンターHANAの施設内ギャラリーで《너에게(ノエゲ)=あなたへ》という展覧会を開催しました。本展では、aE.T.プロジェクトの取り組みを作品やドキュメント映像などを通して紹介。初日と2日目には、EASY Gleeの合唱や、代表のアンさんによるEASYの活動紹介、アーティストトークやライブペインティングも開催しました。ライブペインティングでは普段は絵を描かないHANAメンバーも飛び入り参加するほど吸引力のある勢いが生まれ、会場には熱気がうず巻いていました。

イベントと平行しながら制作も着々と進み、たくさんの新しい可能性を感じる作品が生まれました。最終日のお別れの時には寂しさを感じながらも、第三回を願って熱い気持ちを交わし合いました。

イベントを終えてみんなで集合写真

  • 너에게=あなたへ展の様子
  • 交流の記録写真と共に紹介
  • 作品を通して深まる交流
  • 大分県立美術館での展示風景

交流を終えて

HANA ギャラリーでの《너에게=あなたへ》展は10/23まで行われ、その後の11月には大分県立美術館でも展示していただく機会に恵まれました。「コラボレーションからうまれるアートと仕事」というテーマでご紹介頂き、展覧会には5000人を越える来場者がありました。

『人と人がつながり、アートが生まれる』

この交流の日々は、日本でのシンポジウムでアンさんが語られた『人と人がつながり、アートが生まれる』という言葉、そのもののような時間でした。他者の存在を感じながら、互いに影響を与えあって新しいものが生まれていく……。そんな過程を再確認できる貴重な機会となりました。

また、韓国の福祉制度の現状を知る機会にもなり、それは改めて日本の福祉がどのように発展してきたのか。また自分たちがスタッフという家族とは違った立場でケアにあたり、メンバーと関係を結ぶこと、そのものの意味についても考え直すきっかけになりました。

東 知彩貴(ヒガシ チサキ)

|勤続8年目/たんぽぽ生活支援センター・福祉ホーム有縁のすみか 兼務

普段は生活支援セクションで働き、福祉ホームで暮らすメンバーさんの生活のサポートをしています。ホームでは日常の“面白み”を発見することが多く、今回の旅は今まで蓄えていた“面白み”に新たな視点を増やしていくような時間でした。それは生活者であるメンバーの働く姿や、海外でも変わらない立ち振る舞いの頼もしさなどです。交流の最中では体験したことのないような豊かな出来事もたくさんあり、そんな日常と非日常を行き来する様々な経験ができたことにとても感謝しています。

あわせて読む

採用エントリーはこちらから

応募する ENTRY