子育てがひと段落した頃、廃品回収のチラシ整理をしている時にたんぽぽの家の募集チラシを見て応募したという氏家さん。
2日間の研修を経てたんぽぽの家に務め、今年で18年目を迎えます。
福祉施設の看護師ってどんなことをするの? ブランクがあっても大丈夫?
そんな疑問や不安を抱えている人は、意外と多いのではないでしょうか。
今回はアートセンターHANAで看護師として働く氏家奈緒美(うじけ・なおみ)さんのとある一日を紹介します。
10:00 出勤/朝の引き継ぎ
その日に出勤するケアサポーターさんと集まり、前日のメンバーの様子について引き継いだり、当日のプログラムの流れや出勤状況を確認したりします。施設に通うみなさんを「メンバー」と呼ぶのも、たんぽぽの家の特徴のひとつ。
10:15 朝の体調確認/トイレ介助/プログラム活動のサポート など
引き継ぎをみながら、その日出勤してきたメンバー体調を確認。その後は、メンバーのしごとのサポートや必要なケア(水分補給やトイレ介助など)を行います。
12:00 お昼休憩(昼食介助)
メンバーに応じて食事の形態を工夫(細かく刻むなど)し、誤えんしないように注意しながら、食事の介助を行います。経管栄養の必要なメンバーの注入なども、他のスタッフと分担をして行います。
13:30 トイレ介助/プログラム活動のサポート など
午前中と同様に、食後のそれぞれの活動状況をみながら体調を確認します。その後は、しごと中のメンバーをサポートしたり、その日の様子を記録したりします。
15:30 そうじ・消毒
メンバーが帰った後、活動場所の掃除と消毒を行います。
16:00 引き継ぎミーティング
その日に出勤したスタッフやケアサポーターと集まり、メンバーの様子や引き継ぎ事項を共有して記録します。
16:30 勤務終了
そのほかにも・・・
◯ 日中に訪問歯科受診やリハビリなどがあるときは、そのサポートをします。
◯ メンバーの服薬状況の確認と管理を行います。
◯ 緊急時(体調不良や怪我など)の対応をします。また、感染防止対策など予防の観点から、物品の確認なども行います。
◯ 経管栄養・喀痰吸引・浣腸など、メンバーに応じて必要なケアを行います。
※経管栄養:病気などで口から食事を摂ることが難しい方や、誤嚥の危険性が高い方が栄養を補給するために行われる方法のひとつで、チューブやカテーテルを通して、胃や腸に直接栄養剤を注入します。
※喀痰吸引:吸引装置を使用して口腔内、鼻腔内の痰を吸引します。
たんぽぽの家での看護師のお仕事が気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください!